1. 研究タイトル
農福連携の実践に向けた、精神・知的障害者が安全に操作できる半自動運搬機の開発と、意欲向上および転倒リスク評価に関する研究
2. 研究概要
何を研究しているか?
障害福祉サービス事業所の利用者を対象に、指一本で紐を引くだけで操作できる半自動運搬機を開発し、農作業での使いやすさ、安全性、意欲の変化、脳活動、歩行時の足裏加圧バランスを評価している研究です。
研究のポイント
従来の農業機器は操作が複雑で音も大きく、知的障害や精神障害のある人には使いにくい場合があります。本研究では、利用者と支援員が協働し、重労働や操作の難しさを軽減しながら、自分で農作業を行った達成感や満足感を得られる機器づくりを目指している点が特徴です。
研究成果
対象者は、砂利道とあぜ道のいずれでも半自動運搬機を操作でき、100kgのサツマイモを積載した運搬にも成功しました。運搬機操作後には、意欲低下がみられた対象者も改善し、NIRS測定では運搬機使用時に前頭前野の脳活動の向上が確認されました。また、足裏加圧測定により、安定歩行者と不安定歩行者の違いを把握でき、転倒リスク評価や個別支援に活用できる可能性が示されました。


図2.3 障害者による身体動作にあわせた運搬機の操作と意欲(アパシー)と脳活性の結果

